倫理規定・精度管理・認定登録・加入団体

倫理規程(抜粋)

第1章 総則

  • 第1条 (目的)

    この規程は、一般財団法人愛知健康増進財団(以下「財団」という。)定款第6条の規定に基づき、財団が様々な事業活動を行っていくうえで、財団及び役職員が遵守すべき規範を定めるものである。特に理事長は、この倫理規程の実践を自ら重要な役割として率先垂範し、関係先をはじめ財団組織全体への周知徹底と定着化に最大限努力する。
    又、本規程に反するような事態が発生したときには、理事長自らが問題解決にあたる姿勢を内外に表明し、原因究明、再発防止に努めることを目的とする。

  • 第2条 (公正で健全な事業活動)

    財団は、関係法令及び財団の定款、社会的規範、社会的良識並びに内部規程等に基づいて、公正で健全な事業活動を行わなければならない。
    2 財団は、社会的秩序や財団の健全な活動に悪影響を与える、あらゆる個人・団体とは一切関わってはならない。

  • 第3条 (社会的信用の維持)

    財団は、常に公正透明かつ自由な競争を通じて誠実な事業運営にあたり、顧客のニ-ズに応じた社会的に有用な健康診断等の事業及びサ-ビスを開発・提供し、不当な手段や不透明な行為による利益の追求をすることがあってはならない。
    2 財団は、受託者、受託団体、関係団体、取引先等を含む幅広い社会との健全で良好な関係維持に努めなければならない。

  • 第4条 (法令遵守)

    財団の役職員は、常に法令遵守に留意するとともに、健康診断の精度とサ-ビスの質の向上に努めることにより企業価値を高め、もって顧客満足度を向上し、かつ社会公益への貢献度を一層高めるよう継続的に努力しなければならない。

  • 第7条 (情報開示及び説明責任)

    財団は、事業活動の透明性を図るため、その活動状況、運営内容、財務資料等を積極的に開示して、社会の理解と信頼の向上に努めなければならない。

  • 第8条 (地球環境の保全)

    財団の役職員は、限りある資源や自然を大切にし、地球環境への負荷低減をはかるため、資源・エネルギ-の節約、廃棄物のミニマム化、リサイクル促進等に自主的かつ積極的に取り組まなければならない。

  • 第9条 (研鑽)

    財団の役職員は、公益事業活動の能力向上のため、絶えず自己研鑽に努めなければならない。

第2章 倫理委員会

  • 第10条 (規程遵守の確保)

    財団は、必要あるときは倫理委員会を設置し、この規程の遵守状況を監督・監視し、その実効性を確保する。

第3章 職業倫理

  • 第17条 (職業倫理)

    財団の役職員は、定款の規定、基本理念・基本方針・行動基準に基づき、公正で健全な事業活動を行なわなければならない。
    2 財団の役職員は、意欲と誇りをもってその使命を果たすことを目的とし、職業人として、「何を目標として、どのように働くべきか」を自覚し事業活動を行なわなければならない。

  • 第19条 (受診者の権利)

    健康診断は、受診者と医師及び医療従事者、関係医療機関との信頼関係を確保して実施しなければならない。併せて、受診者の権利を認識し、これを尊重した医療を提供しなければならない。
    2 前項の受診者の権利は、次のとおりとし、良質で安全且つ精度の高い健康診断を実施しなければならない。

    1. 適切な健康診断を公平に受ける権利
    2. 健康診断の内容について十分な説明と情報提供を受ける権利
    3. 健康診断結果についての情報を知る権利
    4. 健康診断の内容を選択し、説明を受け希望する検査を自ら決定する権利、あるいは拒否する権利
    5. 健康診断に関する個人情報やプライバシ-について守られる権利
    6. 健康診断に対する意見や苦情を申し立てる権利

第4章 守秘義務・個人情報の保護

  • 第20条 (守秘義務)

    当財団が収集する情報は、事業の実施に必要な最小限の情報とし、実施事業以外の目的に決して使用してはならない。

  • 第24条 (個人情報の保護)

    財団は、業務上知り得た個人的な情報の保護に万全を期すとともに、個人の権利の尊重にも十分配慮しなければならない。
    2 「個人情報管理・特定個人情報取扱規程」は別に定める。
    3 「個人情報保護方針」は別に定める。
    4 「特定個人情報の適正な取扱いに関する基本方針」は別に定める。
    5 「個人情報の取扱いについて」は別に定める。

精度管理

1. 基本姿勢

労働安全衛生法、健康保険法、高齢者の医療の確保に関する法律、健康増進法、学校保健安全法、がん対策基本法等に基づく健康診断等の検査結果は、事業場においては労働衛生管理を推進するうえでの基本情報であり、あわせて個人においては生涯にわたる健康管理の基盤として重要であります。検査結果の正確性を確保することは、当財団にとって信頼性を高めるために不可欠であり、そのためには常に、各検査の診査・評価を実施し、必要な精度を確保することに努めております。

2. 精度管理の実施

精度管理の実施は、外部精度管理と内部精度管理を実施しています。

外部精度管理

日本医師会・全国労働衛生団体連合会・日本総合健診医学会等の団体がそれぞれ主催する、異なる調査(検体検査部門、画像検査部門)を受けること等により、当財団が実施する健康診査について、検査値の必要な精度を保証、確保することであります。

内部精度管理

当財団内において生化学・血清・一般検査等の検体検査を主体とした数値デ-タの管理と、超音波・心電図・眼底検査・X線撮影等の画像デ-タ管理をし、検査値等の精度を保証することであります。

3. 精度管理の標準作業

  • 当財団は、現在複数の異なる全国規模で実施される外部精度管理調査を受けております。日本医師会、全国労働衛生団体連合会、日本総合健診医学会には定期的に参加しています。
  • 当財団は、自ら実施する健康診断の健康診査について、検査値の精度が保証された結果が出るよう、関係部署の責任者は強い使命感をもってその業務に努めております。

内部精度管理

  • 検体検査(生化学検査・血液検査・尿検査等)の実施手順及び記録
  • 生理機能検査(心電図検査・眼底検査等)の実施手順及び記録
  • データ管理
  • 画像データの精度管理
  • 検査部門では、個々の技師の判断能力開発に重点をおいた教育プログラムを実行
  • 内部精度管理への主な取組みは、全ての部門内での取組み
  • 安全・安心なデータ提供は単科だけで可能なものではなく、各科の緊密な連携の中でTQC(Total Quality Control)的な取組みを通して達成

委託先への精度管理

  • 同一検体を2分割化したブラインド試料等による精度管理調査実施
  • 委託先機関で実施している外部・内部精度管理調査結果の閲覧・報告
  • 委託先機関への訪問調査(外部委託先の評価)

健診データの分布管理

  • 検査項目別異常値・有所見率から見た検査データの管理
  • 正常者平均値データの管理
  • 当財団は、上記の他、各部門においても強い使命感をもって精度管理に努めております。

機器、診療材料における精度管理

  • 機器の故障を抑え一定画質を保持するために、定期的な整備点検やオーバーホール、機器テストを年間計画に基づき実施
  • 装置更新や新規装置の導入においては、今後の保健事業でのニーズをふまえながら、受診者にとって価値のある検査項目であるよう常に将来構想を念頭に置いた構築を検討
  • 診療材料においても常に新しい製品に目を向け、安全性や用法などテストを重ねながら受診者にとって負担が少なく、より良いものを取入れるよう心掛ける

撮影技術における精度管理

  • 胸部撮影
  • 胃部撮影
  • マンモグラフィ

読影における精度管理

  • 医師2名以上による読影(ダブルチェック体制)が原則
  • 過去画像との比較を常に実施
  • 胸部写真の読影については呼吸器科の専門医師が複数でチェックし最終判定をつける機構を整備
  • 胃部読影についても医師2名の読影に加えて撮影技師を含む技師2名のチェックも考慮に入れ、最終判定がなされる体制を整備

安全性における精度管理

  • 高齢化に伴い、バリウム検査で誤って気管に入ってしまう(誤嚥)危険性や、体移動の際のいろいろなアクシデントを考慮
  • 診療放射線課では誤嚥を防ぐため、検査前のチェックや誤嚥してしまった場合の処置、さらに事後処理までのマニュアルを作成する等、対処方法を確立
  • 近年社会的に問題となっている医療過誤についての積極的な取組み
  • 各部門は独自のリスクマネジメントシステムを作成し、日常の些細なミス、ヒヤッとした経験、間違えそうな事例、等々どんな小さな事柄も報告しあうことで経験の共有化をはかり、改善策を検討し、大きな事故を未然に防ぐ努力
  • 検診車の踏み台に手すりを設ける、X線装置で危険な個所にカバーをつけるなど安全に検査を受けていただけるよう細心の注意

精度向上に向けた取組み

  • 各種学会、研究会、専門部会などの勉強会への積極的参加
  • 学術発表を行うことにより、最新の情報を入手し、常に受診者に還元できるよう技術水準を高める努力
  • 各年度で発見された癌症例について統計処理(診断名、占拠部位、手術状況等)を行い、年度毎の調査
  • このことにより、市町村、企業別での経年変化や各症例についての傾向を把握し、受診率向上に寄与出来るようデータの活用
  • さまざまな角度より精度管理を捉え、受診者に、常に安心して検査を受けていただけるよう、正確に結果をお返しできるようなシステムを整備
  • 各部門は、新しい視点をもって受診者のニーズ、時代のニーズに積極的に応えていけるよう、先駆的役割を果たす努力

認定・登録

健康評価施設査定機構
認定施設登録 第08A0384番
全国労働衛生団体連合会
労働衛生サ-ビス機能評価認定 第102号
日本総合健診医学会
優良総合健診施設認定 第389A号
日本乳がん検診精度管理中央機構
マンモグラフィ検診施設画像認定 第9589号
愛知労働局
労災保険二次健康診断給付医療機関 登録
日本病院会・日本人間ドック学会
人間ドック健診施設機能評価認定施設 認定番号378
日本脳ドック学会
日本脳ドック学会認定施設 認定番号15259
日本情報経済情報社会推進協会
第14200054(09)号

加入団体

  • 愛知乳がん検診研究会 会員
  • 健康評価施設査定機構 会員
  • 全国労働衛生団体連合会 会員
  • 中央労働災害防止協会 会員
  • 東海公衆衛生学会 会員
  • 名古屋市医師会 会員
  • 日本産業衛生学会 会員
  • 日本産業精神保健学会 会員
  • 日本総合健診医学会 会員
  • 日本人間ドック学会 会員
  • 日本人間ドック健診協会 会員
  • 日本脳ドック学会 会員
  • 日本病院会 会員